ザ パラダイム21
量子比学編

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ザパラダイム21
量子比学編
第 3部
理論編
第4部
実際編
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概要      目次 はじめに 7章 8章     9章 10章 11章 おわりに    


ザ パラダイム21 量子比学

目次

はじめに

第3部 量子比学理論 未科学現象の基本理論
第7章 気学のおさらい
 7.1 従来科学にとって不都合な真実・
 7.2 気学の基本
  7.2.1 非局所性量子比
  7.2.2 生体量子比
  7.2.3 体内量子比
  7.2.4 体内量子比流の特性
  7.2.5 体外量子比流の特性
  7.2.6 体内量子比流増幅機構
  7.2.7 非局所性量子比場
  7.2.8 統合波動方程式
  7.2.9 気
  7.2.10意識

第8章 量子比学理論 【QRT8
     量子比学の基本
 8.0 序
 8.1 量子比学の必要性
  8.1.1 電流の定義
  8.1.2 量子比流の定義
  8.1.3 統合波動方程式の意義
  8.1.4 気力と他の力との関係 
  8.1.5 生体未科学と従来科学との基本的な相違
 8.2 量子比学の基本的定義
  8.2.1 量子比学の原点
  8.2.2 量子比学の基本的定義
  8.2.3 生体未科学、量子比学、従来科学の対比
 8.3 量子比荷流の検証
  8.3.1 量子比荷流
  8.3.2 何れかの量子荷が流れない場合
  8.3.3 直流、交流の場合
  8.3.4 量子比荷流の検証
  8.3.5 量子比流計測システム
  8.3.6 計測データおよび動作
 8.4 気学と量子比学との理論的対比
 8.5 量子比波動方程式
 8.6 量子比学の物理法則
 8.7 体内量子比流増幅の根拠
  8.7.1 生体エネルギー保存則
  8.7.2 反抵抗
 8.8 重力による体内量子比の影響
  8.8.1 体内量子比検知振り子の角速度
  8.8.2 重力による体内量子比の影響
 8.9 生体に関わる論理
  8.9.1 生体論理
  8.9.2 S−XOR、 S−N/X
  8.9.3 S−QRTR
 8.10 量子比科学方程式

第4部 量子比学の実際 未科学現象の実際

第9章 量子比学理論 【QRT9
     大気現象の謎を量子比のもと解く
 9.0 序
 9.1 雷・稲妻
 9.2 台風・竜巻
 9.3 地震・火山爆発の予知

第10章 量子比学理論 【QRT10】
      宇気現象の謎を量子比のもと解く
 10.0 序
 10.1 暗黒物質および暗黒エネルギー
 10.2 重力
 10.3 重力波
 10.4 時空の歪み
 10.5 重力レンズ効果
 10.6 ブラック(ホワイト、ワーム)ホール

第11章 量子比学理論 【QRT11】
      超大統一化への道程
 11.0 序
 11.1 波動特性による波動方程式
 11.2 量電弱統一
 11.3 重量電弱統一
 11.4 強重量電弱統一(超大統一)

おわりに

参考文献
付録1 QITube動画リスト :
     YouTube チャンネル 「ザ パラダイム21」
付録2 論文リスト

奥付
 


はじめに
 自然界の多くは今なお未科学領域にあるとされる。しかも従来科学領域と未科学領域とは連続系でなければならない。逆に、未科学領域を解明できない科学には何らかの不都合な真実A5があることになる。そうした状況の中、宇宙を含めた大統一理論の確立は従来科学の延長では難しいようである。従来科学における大統一が問われる限り究極の新科学領域を創生する仮設力が求められる。

自然界に思考を隔てる壁などあろう筈がない。増して排他の壁などはあってはならない。この難題を克服するには、従来科学の不都合な真実に謙虚に対峙する必要がある。人智が及んでいない領域は、新たな定義のもと果敢に仮説理論を展開し、新分野を開拓する他ない。どんな複雑な未科学領域でも仮説理論体系が正しければ、そこに秘められた謎は必ず一元的に解き明かされ、新科学領域を創成できる筈である。

 その結果、非周期的かつ脈動的に変動する「量子比」に着眼した幾多の仮説理論のもと、「外気力―重力変換理論」によって当該生体未科学現象が一元的に解明された。即ち、当該生体未科学領域は、「量子比」の概念によって「気学」の領域にまで発展可能となった。

 そうした中、「気学理論」体系を確立してきた著者ならではの直感的な確信のもと統合科学化の可能性を示唆してきた。

 拙著「ザ パラダイム21 気学編 (2020), 同シリーズ (2018)の原典となった「今、世界観が変わる」 を出版(2012.12, 2013.3)から5年間を経過する中、当該生体未科学分野の読者には関心が持たれてきた面が見受けられた。 しかし、従来科学に拘泥しない先進性があるため、保守的な当該科学分野の読者にとっては前向きには受け入れ難い面があったように見受けられた。

 自然界の連続性、相似性からすると、「ザ パラダイム21 気学編」と従来科学との接点は、その底流にある「量子比」の概念のもと解明され、先進的な医科学技術領域の発展へと繋がるものと確信する。
 そこで、従来科学に新たな動向が見受けられなかったので、軽装備の素人にして僭越ながら当該生体未科学領域に先鞭をつけたので、「量子比」の概念のもと「気学」と従来科学の領域との接点を見出すべく「量子比学」化への道程を目指させざるを得なくなった。
量子比学化に先立ち、従来科学の根底にある電流、シュレジンガ―方程式、物理法則、エネルギー保存則、アンペール(ローレンツ)の力、マックスウェル科学方程式などを「量子比」のもと置換できるか解明する。大気現象に秘められた謎(雷・稲妻、台風・竜巻)、更に宇気に秘められた謎 (暗黒物質・暗黒エネルギー、重力、重力波、時空の歪み、重力レンズ、ブラック(ホワイト、ウァーム)ホール)などを「量子比」のもと解明してみることとする。それらが可能ならば「量子比学」にまで発展させ得る。
 その結果、「気学」の基本となる「気力・量子比力(第Xの力)」に基づく「量子比力―重力変換理論」があり、従来科学領域の「電弱統一理論」の延長に「量電弱統一」があり、更には「重量電弱統一」、「強重量電弱統一」、即ち究極の「超大統一」への体系化の道程に繋がることを解明することとする。


第3部

第8章
8.1 生体未科学領域における体内(体外)量子比は気学理論A5 【QiT3】を通じてシュレジンガー方程式を含む統合波動方程式によって表せることが明らかになった。その結果、シュレジンガー方程式は科学を支配するのに対して統合波動方程式は生体未科学領域を含む気学を支配することが分かった。しかしそれらの間にいかなる壁もある筈がない。従って、それらの間には連続性および相似性がある筈である。
そこで、量子比問題のもと気学と従来科学とを統合する量子比学のための基本を解くことにする。
手指末節と同じになるように固定支持したとき量子比検知振り子が動作することによってそれを解くことができた。

8.2 「気学理論」A5 【QiT3】を通じて生体未科学領域における「体内(外)量子比流」は、シュレジンガ―方程式を包含する「統合波動方程式」で表わせることが明ら
かとなった。その結果、医科学・技術分野の科学領域においてはシュレジンガ―方程式が支配しているのに対して、気分野の生体未科学領域は同方程式を包含する「統合波動方程式」が支配していることが分かった。しかし、これらの間に如何なる壁もある筈がない。従って、これらの間には理論的に連続性と相似性がある筈である。そこで、気学と従来科学を統合するための量子比学の基本)を量子比問題として解くこととする。


8.3 体外量子比流Icだけの特性および量子比検知振り子の動作原理が理論的かつ実験的に検証された。A5 【QiT3】しかし、体外量子比流Icに関する科学的測定方法はなく測定できなかった。そこで従来科学における遅れのためこれまで不可能とされてきた測定方法を個人的に工夫せざるを得なくなった。手指末節掌側で支持部を固定支持したときも同じように動作するので、一般物理係における量子比検知振り子の動作に従って量子比荷流QRCの測定データを検証することにする。

8.4 気学理論【QiTx-y】 A5【QiTx】における用語をつぎの通り置換したとき、一般物理学に関わる量子比学理論【QRTx-y】は量子比問題として従来科学に統合できる。ここにx-yはそれぞれ同じ数値で対比している。ただし、従来科学の99.9%が仮説M3であるとされるので、厳密には両理論は仮説理論と言うべきものである。

8.5 時系列に変動する全ての事象は複素数値のフーリェ級数として表わすことができる。そこで導電体中を時系列的に非線形波動しながら流れる「量子比」NI/PIも体外量子比流と同様に複素数値のフーリェ級数として表わすことができる。A5 【QiT3】 従って、非周期的かつ変動的な量子比NI/PIにもとづく量子比荷流Inpは非線形波動方程式(統合波動方程式)A5 【QiT3??13】、量子比荷流は量子比と時間との非線形波動関数(統合波動関数)A5 【QiT3??13】として表わすことができた。そこでこれらを量子比問題として解くこととする。

8.6 量子比物理法則は、量子比検知振り子およびLロッドの動作から「ザ・パラダイム21」(気学編)A5【QiT3】における物理法則を置換することによって量子比問題として導かれる。

8.7 体内量子比流Iaは、心臓のポンプ作用による一定の吐出エネルギーのもと、その時々の生体量子比QRlb、非局所性量子比MI/PIに起因した体内量子比f(MI/PI)に対応した量子比流として一方向に流れる 体内量子比検知振り子の導電性支持部を手指掌側で支持したとき、非周期的かつ変動的な体内量子比流Iaが体内量子比流増幅機構QAMPにおいて増幅された非周期的かつ変動的な対外量子比量Icが導電性鎖を通じて体外に流出する。A5【QiT3
 その結果、手指末節掌側で支持した体内量子比検知振り子は、如何なる物理的な外力を加えなくても、約1.0Kgの重錘までも動作する。A5【QiT3】トランジスタ的な量子比流増幅機構を量子比のもと解く。

8.8 ホメオスタシスは血管内に流れる優位なイオンの流れ、即ちそのときの体内量子比f(MI/PI)に対応して決まる。f(MI/PI)はMI/PIと血管内のQRlbの積によって示される。それは体内量子比流Iaに現れる。体内量子比流Iaの発露である体外量子比流Icに対応する力を体外量子比力(外気力EQiF)と呼ぶことにする。体内量子比検知振り子はf(MI/PI)に対応して左右いずれかに回転しながら動作する。そしてEQiFが完全に重力に変換されたとき停止する。そこで体内量子比検知振り子の動作から宇宙医学に重要な重力による体内量子比の影響を解くことがにする。

8.9 高度な論理記述に関しては、未だに既存の論理だけでは表現できないため、人工知能、人間ロボットなどが人間に今ひとつ近づけない現状がある。これは哲学や心理学における意識や無意識の科学的な解明がこれまで確立されてこなかったのが一因である。即ち、生体に関わる論理、とりわけ意識に関わる論理が解明されていなかったからである。逆に意識が科学的に解明された暁には、従来になかった複雑な論理素子の開発が可能となる筈である。しかし、生体に必要なマイナスイオンMI数、吸気・経皮吸収との関係、生体量子比、非局所性量子比、体内量子比、体内量子比流、増して体外量子比流については解明されていない。況や、意識・無意識については科学的に解明されていない。

8.10 従来科学、とりわけ量子電磁気学は、マクスウェル方程式(4式)およびアンペール力(ローレンツ力)、シュレジンガ―方程式のもと表わされてきた。ところが、当該生体未科学はこれらだけでは表わせない。当該生体未科学は、シュレジンガ―方程式を包含する統合波動方程式で表わせるA4 【QiT3】 3.4ことが分かったので、従来科学におけるマクスウェル方程式(4式)およびアンペール力(ローレンツ力)に加えて如何なる表現をもって当該生体未科学と従来科学とを統合できるかが鍵となる。自然界には境界などある筈がないので、従来科学と当該生体未科学とを統合する科学方程式、即ち「量子比科学方程式」が存在しなければならない。双方の相似性・連続性からすると、そこには何らかの補完性がある筈である。そこで、量子比科学方程式はどうあるべきかを量子比のもと解く。

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第4部

第9章
9.1 一説に「まず雲から光の弱い先駆放電が出発し、それが大地に向かって進展し、その先端が大地に接近した時、大地側から上向きのストリーマが出発し、両者が結合した瞬間、大地から多量の電荷が先駆放電路に注入され、落雷となる。」 IT 雷発生と落雷のメカニズムとされる。一方で、「雷は主に、地表と上空の間または上空の雷雲内に電位差が生じた場合、放電により起きると言われている。しかし、雷の発生原理はまだ正確には解明されていない。」IT Wikipedia 雷とある。そこで、統合科学化の過程で従来科学では未解明の様々な事象も量子比問題として説明できたので、雷・稲妻をも量子比のもと解く。

9.2 「台風が北半球で反時計回りの渦を巻くのは、風が低気圧中心に向かって進む際にコリオリの力を受け、進行方向に対して中心から右にずれた地点に到達するためである。」IT wikipedia コリオリの力 一方、竜巻のもととなる渦の発達のきっかけについては、詳しく解明されていない部分が多いが、「上昇気流が急激に強まること」だという説がある。IT Wikipedia 竜巻 しかし、まだ、定説がないようである。そこで、台風・竜巻を量子比のもと解くことにする。

9.3 従来、地震が発生したとき地震波(P波、S波)が観測三地点(Xa, Ya), (Xb, Yb), (Xc, Yc)に到達した時間(Ta, Tb, Tc)から三平方定理によって発生時刻T0、震央地点(X0,Y0)、発生深度dが直ちに計算され、地震即報として発信されてきた。しかし、地震がいつ、どこで発生するかの確かな地震予知に関しては、確率的な長期予測はある程度可能となってきたが、直近地震を正確に予知することは未だにできない現状にある。地震前波(P波)の到達をもとに予知できたとしても地震後波(S波)の到達まで数秒では危険回避はできず、不可避な自然災害としてその都度多大な被害を被ってきた。そこで地震の予知、火山爆発の予知を量子比のもと解く。

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第10章
10.1 「宇宙の全エネルギーは原子(4.9%)以外から成り立っている。それら以外は謎の暗黒物質(26.8%)、暗黒エネルギー(68.3%)に占められている。暗黒物質は「質量は持つが、光学的に直接観測できない」とされる仮設上の物質である。その正体は不明である」IT Wikipedia 暗黒物質とされる。そこで、量子比のもと暗黒物質、暗黒エネルギーの謎を解くこととする。

10.2 自然界には四つの力があり、とりわけ宇宙は「重力」によって支配されている。ところが「重力とは何か」という根源はまだ解明されていない。そこで、体内量子比検知振り子が不動となる条件式A5 【QRiT3-3】から成り立つ重力方程式をもとに量子比問題として重力について検証する。その上、非局所性量子比荷におけるクーロンの法則【QRT8-5】のもと重力の起源を解明する。

10.3 現代物理学において「重力とは何か」未だに解明されていない。しかし、重力波が測定できたと画期的な報道がなされた。重力の成因が未解明にも拘わらず重力波が測定できた(2015) K15とすれば、それは何を意味するのだろうか。然も138億年前の宇宙誕生時に発生した素粒子がこの時点に偶然観測できたとすることには疑念が生ずる。そこで、重力??はf(NI/PI)、即ちNI/PIの時系列関数からなる重力方程式QRT9-4】で表せることが検証されたので、これをもとに重力波の謎を解くことにする。GPS衛星での実際的補正値および低高度での実験値(2)に対して比較考察した結果、重力方程式にももとづく重力による時空の歪みの概算方法は十分に実用的な方法となり得ることが検証できた。

10.4 一般相対性理論によれば重力が大きいほど時間が遅くなる。一方、万有引力の法則によれば重力は高度が高いほど地上より小さくなる。従って、高度が高いところの方が地上より重力が小さいので、時間が早くなる。このことは非常に高度な相対性理論によってはじめて計算できる。その結果、GPS衛星では相対速度による補正を含めて38.5μs/日だけ時間を遅らせている。この度、「東京スカイツリーの展望台(450m)(可搬型光格子時計(429THz)による)および地上階(他の原子時計による)の2カ所に置き、それぞれが示す時間の進み方の違いを計測した。その結果、展望台では1日あたり4.26ナノ秒、地上よりも時間が速く進んでいた。しかし、精度的には更なる向上が必要とされる。」(2)と発表された。(20.4.7)

10.5 一般相対性理論によると、質量が大きい天体(太陽、銀河など)の周囲では空間(正確には時空)は歪むので、直進する光をも曲げる「重力レンズ効果」K15があるとされる。しかし、原因は未だに説明されていない。

10.6 ブラックホールの存在は100年前にアインシュタインの一般相対性理論から予言されてきた。しかし、巨大ブラックホールは宇宙に無数にある銀河の中心にそれぞれ存在すると考えられるが、誕生の仕組みなどは分かっていないとされる。そこで、現在でも未解明のブラック(ホワイト、ワーム)ホールの存在を量子比問題として解くこととする。報道(2019.4.11)によると、「M87銀河のブラックホールの撮影に初めて成功し、光をも吸い込むブラックホールの中心は黒く、光が脱出できなくなる事象の地平線は赤く撮影されたことから、その存在が直接的に証明された」とあった。その結果、本論によるブラックホールの成り立ちおよび内部構造が現実味を帯びてきた。
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第11章
11.1 従来科学領域は4つの力によって支配されている「強い力」、「重力」をも含めた統一理論には至っていない。ところが、「気学理論 」A5【QiT3】は従来科学の瑕疵部分を補足する理論として確立できた結果、「量子比学」の枠組みが明らかになった。

11.2??4 そこで、生体未科学領域を統合した21世紀のパラダイムを構築するために、「気学」および「量子比学」を通じて「量電弱統一」、「重量電弱統一」、更には「強重量電弱統一」、即ち「超大統一」への道程を量子比のもと解くことにする。
21世紀のパラダイムを構築するための「量電弱統一」、「重量電弱統一」、「強重量電弱統一」、即ち「超大統一」を気学理論を仲介することによって量子比のもと解くことができた。
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おわりに
 「ザ・パラダイム21 気学編」では、従来未科学とされてきた「体液恒常性」、「ダウジング・O-リングテスト」、「意識・無意識」、「気・経絡・経穴」などの謎を「体内量子比」のもと「意識認知科学」的に矛盾なく解明できた。 その結果、これらの当該生体未科学領域は従来科学を超越した「外気力―重力変換理論」によってのみ解明され、「意識認知科学」、「気学」といった新科学へと発展する可能性を秘めていたとは、まさに驚嘆に値する。A5 【QiT3】
 ところで、「量子比」の概念のもと「気学」の基本を成す「外気力―重力変換理論」に矛盾がなければ、当該未科学現象を解明した「気学」と従来科学との間には連続性、相似性がある筈である。手指末節掌側支持による「体内量子比検知振り子」でなくとも、「量子比流」が流れる「量子比検知振り子」は固定支持のもとでも動作することからすると、一般物理系においても「量子比問題」が成り立つことになる。
 即ち、生体未科学領域ゆえに従来科学では数値データ的に検証し難かったが、独自の「量子比流」計測システムによってそれが可能となったので、より一層科学的に検証できるようになった。 

 そこで、「気学理論」体系を従来科学に置換え、補完することによって量子比学化することが可能となる。
 先ず、「気学理論」から派生する量子比波動方程式、量子比学の物理法則、量子比流増幅機構(反抵抗トランジスタ機構)、生体論理は「量子比学」化できることが解明された。更に、自然界には境界などある筈がないので、従来科学と生体未科学とを統合する「量子比科学方程式」が存在しなければならない。双方の相似性・連続性からすると、そこには何らかの補完性がある筈である。

 従来科学、とりわけ量子電磁気学は、マクスウェル方程式(4式)およびアンペール力(ローレンツ力)、シュレジンガ―方程式のもと表わされてきた。ところが当該生体未科学はこれらでは表わせない。しかし、当該生体未科学は、シュレジンガ―方程式を包含する「量子比波動方程式」で表わせることが分かったので、「量子比」の概念のもと従来科学におけるマクスウェル方程式(4式)、アンペール力(ローレンツ力)に代わる新たな方程式を補完・追加することによって「量子比科学方程式」とすることが可能となった。 

その結果、未だに未解明とされる大気現象(雷・稲妻、台風・竜巻)、更に宇気が関わる未知なる暗黒物質および暗黒エネルギー、重力、重力波、時空の歪み、ブラック(ホワイト、ワーム)ホール、重力レンズなども「量子比」の概念のもと「量子比問題」として解明することができた。逆に、従来科学において電流を定義(電子e??の流れとは逆のeの流れ方向)する過程における矛盾が、従来科学の終局的な発展を遅らせる要因となっていることを示唆している。
 「気学」の基本となる「量子比」の概念のもと「量電弱統一」を契機に、「重量電弱統一」、さらには「強重量電弱統一」(超大統一)へと発展し、自然界を理論的に統一する「量子比学」への道が拓け、生体内の小宇宙から宇宙を含む自然界は一元的に「量子比学」体系として概観できるようになった。

  森羅万象「原因なくして、結果なし」、逆に「結果があるところ、必ず原因がある」と言える。自然は嘘をつかない。自然は偉大な教育者である。 科学は自然の一部でしかなく、発展のプロセスにある。複雑な当該生体未科学現象に対して、われわれは謙虚でありたいものである。
 疑似科学とは、多分野の学際領域に亘る複雑系ゆえ限られた学問分野では解き明かせない未科学と言える。当該生体未科学現象をもとに事実に基づき慎重に仮説を積み重ねていくことによって、「温故知新」のごとく新発見に辿り着くことができる。21世紀にはこれらが周知となり、「量子比学」の幕開けの時代となるものと確信したい。
 「壁ある知」は未科学を疑似科学として阻み、「壁なき智」は擬似科学を未科学として受け入れ新科学を独創する。 洋の東西、学域、属域に壁があろう筈がない。今や、各専門分野の排他的な壁を乗り越え、未科学分野の科学的解明が求められている。如何なる権威や組織においても真理を曲げることはできない。

  科学は人間が作った枠組みだが、自然は神が創った枠組みである。従って、排他の壁に阻まれた科学領域は未科学を否定することはあるが、寛容な壁に覆われた未科学領域は科学を否定することはない。未科学を解明できない科学は真の科学とは言えない。故に真の科学者は未科学を否定することはない。そうした状況下で従来科学領域は閉塞状態にあり、新たなパラダイムが求められている。今や新科学領域の創成のためにも仮説力が問われている。その仮説が自然現象に忠実ならば未科学現象の科学的解明が可能となる筈である。従来科学は自然を規則化してきたが、そこに不可侵な矛盾がある限り、すべての科学が科学者のためだけの創造物とはなり得ない。
 従来科学で説明できないからと言って、当該生体未科学領域を否定することは、自然はもとより神をも冒涜することになる。

 哲学者ショーペンハウアーの言に「如何なる問題も、それが認知されるまでには三つの段階を経るものである。第一段階では笑止千万なものに見え、第二段階では攻撃され、第三段階では自明的なものと見なされるようになる。」とある。

  稜線彼方の雲間に霞む 天にも届く垂涎の峰
   登攀の道は異なれど 目指す頂きは唯ひとつ
    初登頂を阻む難所は 排他の壁か寛容の壁か
 此の山超えて岩壁行かば 装備重くも儘ならぬ
   苦しくも頂き極めたとても 彼此繋ぐ道には非ず
    道違えば来し方道を戻り 自然なす儘ありの儘
 彼の山超えて稜線行かば 装備軽くも許される
   温故知新で彼の道極め 彼此結べば峯は霊峰
    この
世の果てを極めれば 彼此の境界に通ず
 自然のなす儘相通ずれば 深遠な宇宙をも拓く
   両壁除き叡智を集めれば 全ては一つ描写に
    電弱統一の先にあるのは まさに超大統一か

  最後に、文中の参考図書の著者に対し、深甚なる謝意を表します。

  第二の人生に想いもよらぬ、21世紀のパラダイムをもとめて、世紀を跨ぎ20年間超に亙り、ひとり未知なる山旅にて、自然と共に温故知新、各様の謎の解明に努め、ほぼ正しき理に致れたのは、遠き先人の故、深謝。

  平成3年1月1日  初版記

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